オリジナル小説とは?執筆の手順やコツを解説!

小説

オリジナル小説入門

オリジナル小説とは?

オリジナル小説とは、あなた自身の独創的なアイデアから生まれる物語です。他の作品に触発されることはあっても、そのストーリー、キャラクター、世界観はすべて作者独自の創造物。この独自性が、読者に新鮮な体験を提供し、無限の可能性を秘めています。

なぜオリジナル小説を書くのか?

オリジナル小説を書く理由は人それぞれですが、多くの人が自分の内なる声を表現したい、読者に新しい世界を見せたいと考えています。また、創作活動は自己発見の旅でもあり、書くことで自分自身の感情や考えを深く理解できるようになります。

メリットとデメリット

メリット: オリジナル小説の最大の魅力は、創作者の想像力のままに物語を紡げること。読者に自分の描く世界を知ってもらう喜びは計り知れません。また、個人的な表現の自由さがあり、自分だけの物語を世界に送り出すことができます。

デメリット: 一方で、オリジナル作品は時に読者に受け入れられにくいことも。独自の世界観や設定は理解を得るのに時間がかかる場合があります。また、プロットやキャラクター開発において、既存の枠組みに頼れないため、高い創造力と努力が求められます。

というか:正直、小説執筆はメリットとかデメリットではありません。自己表現のひとつであってもいいし、自分が面白いと思ったものを世の中に提供したいからという理由でも問題ありません。メリットもデメリットも考える必要はありません。書きたいから書く、書いてみたいと思ったから物語を紡いでみる。それで良いし、それこそが執筆活動が許す慈愛なのだと筆者は思います。

オリジナル小説を書く準備をしよう

小説のアイデアを見つける方法

新しい小説のアイデアを見つけるのは、創作活動の中で最もクリエイティブな瞬間の一つです。アイデアは日常生活の中に隠れています。散歩中に見かけた一風変わった建物、夢の中で体験した不思議な出来事、あるいは歴史の教科書で読んだ一節からインスピレーションを得ることも。

重要なのは、好奇心を持って周囲の世界を観察することです。また、読書や映画鑑賞といった他の創作物に触れることも、新たなアイデアを刺激するのに役立つでしょう。

ジャンルとテーマの選定

オリジナル小説を書き始める前に、ジャンルとテーマを決定することが重要です。

ジャンルは物語の「枠組み」を提供し、テーマはその「魂」を形成します。ファンタジー、ミステリー、恋愛、SFなど、さまざまなジャンルがあり、それぞれに特有のルールや期待があります。

テーマはもっと広い概念で、友情、愛、正義、成長など、物語を通じて伝えたいメッセージです。ジャンルとテーマを明確にすることで、物語の方向性が定まり、書きやすくなります。自分が情熱を持てるテーマを選び、それをどのジャンルで表現するかを考えましょう。

これらのステップを踏むことで、オリジナル小説の創作プロセスの基盤が築かれます。アイデアの発見とジャンル及びテーマの選定は、物語を形作る上での大切な最初の一歩です。

キャラクターとプロットを作成しよう

世界観の構築

オリジナル小説の心臓部である世界観の構築は、読者が物語に没入するための基盤を提供します。

まずは、物語の舞台となる環境を詳細に考えましょう。現実世界に根ざしているのか、それとも全く新しいファンタジーの世界なのか。文化、歴史、社会構造、そして物理法則まで、その世界独自のルールを設定することが重要です。

世界観がしっかりしていると、物語に深みが増し、キャラクターの行動や物語の展開に一貫性が生まれます。

魅力的なキャラクターの創造

物語を動かすのはキャラクターです。読者が感情移入できる魅力的なキャラクターを創造することは、オリジナル小説を成功させる鍵となります。

キャラクターには、それぞれ独自の背景、性格、欲望、そして弱点が必要です。彼らの行動や決断が物語の展開に影響を与え、読者を引き込むのです。キャラクターが直面する困難や対立は、彼らの成長を促し、物語に緊張感とドラマを生み出します。

引き込むプロットの展開

プロットは物語の骨組みであり、キャラクターの旅の道筋を定めます。効果的なプロット展開は、序盤から読者の注意を引き、中盤でその興味を保ち、終盤で満足のいく結末をもたらす必要があります。

重要なのは、物語の中で起こる出来事がキャラクターの成長や変化を促し、最終的に彼らが目指す目標や解決すべき問題に直面させることです。プロットの各ポイントは論理的に繋がっている必要があり、予想外の展開や衝撃的などんでん返しも、物語に深みと興奮を加えることができます。

これらの要素を丁寧に練り上げることで、読者が最後までページをめくりたくなるような、引き込まれるオリジナル小説を創ることができます。

実際に小説を執筆しよう

効果的な構成とは

効果的な構成とは、物語の流れを読者にわかりやすく、かつ魅力的に伝えることです。

一般的には、「導入、展開、クライマックス、結末」という構造がよく使われます。導入部では読者の注意を引き、登場人物や設定を紹介します。展開部で物語の中心となる問題や葛藤を展開し、クライマックスで最高潮に達し、最後に結末で物語を解決へと導きます。この構造を基本にしつつも、オリジナリティを加えることで、予測不能な物語を作り出すことができます。

描写と対話のバランス

物語にリアリティと深みを与えるには、描写と対話のバランスが重要です。

描写は、場面やキャラクターの外見、感情を詳細に表現し、読者に強いイメージを持たせます。

一方、対話はキャラクター間の関係性や物語の進行を自然に示す手段です。描写が多すぎると物語が停滞し、対話が多すぎると場面のイメージが希薄になりがちです。

両者のバランスを見極め、物語に適切なリズムを生み出しましょう。

執筆を続けよう

書く習慣を身につける

定期的に書く習慣を身につけることは、小説を完成させる上で不可欠です。毎日決まった時間に書く、一日の目標文字数を設定するなど、自分に合った方法を見つけましょう。

習慣化することで、執筆が生活の一部となり、小説を書き進めやすくなります。

スランプとの付き合い方

執筆中には誰もがスランプに陥ることがあります。スランプの時は、無理に書こうとせず、一時的に距離を置くのも一つの方法です。また、他の創作活動に挑戦したり、読書をしたりしてインスピレーションを得るのも効果的です。

大切なのは、スランプを乗り越えるための自分なりの方法を見つけ、前向きに取り組むことです。

推敲しよう

推敲の重要性

推敲は、書き終えた原稿を客観的に見直し、品質を高める過程です。

まず、大局的な視点から物語の流れや構成を評価し、不自然な展開や矛盾がないかチェックします。

次に、センテンスレベルでの精査を行い、冗長な表現や誤字脱字を修正します。キャラクターの一貫性も重要なポイントです。各キャラクターが一貫した行動をとっているか、その行動が物語の流れに合致しているかを確認しましょう。また、読者にとって理解しやすい言葉遣いを心がけ、専門用語や難解な表現の使い過ぎに注意します。

フィードバックを得る方法

他人の視点からのフィードバックは、自分では気づかない問題点を指摘してくれる貴重な機会です。

フィードバックを得る方法としては、信頼できる友人や家族に原稿を読んでもらう、オンラインのライティングコミュニティに参加して意見を求める、プロの編集者や作家にマンツーマンでのレビューを依頼するなどがあります。フィードバックを受ける際は、批判的な意見も前向きに受け止め、作品をさらに良くするための参考意見として活用しましょう。また、フィードバックを求める際は、具体的な質問を用意しておくと、より有益な意見を得やすくなります。

この推敲プロセスを通じて、オリジナル小説の質を高め、より魅力的な作品に仕上げましょう。自己編集の技術を磨き、他者からのフィードバックを積極的に取り入れることが、作家として成長するための鍵です。

オリジナル小説を公開しよう

小説サイトに投稿する

オリジナル小説の公開方法の一つとして、小説投稿サイトへの投稿があります。これらのサイトは一般に無料で利用でき、幅広い読者に作品を届けるチャンスを提供してくれます。サイトによっては、読者からのコメントや評価を受け取ることができ、作家としての成長につながるフィードバックを得られる場合もあります。

投稿サイトを比較する

小説を投稿する前に、サイトを慎重に選ぶことが重要です。サイトによっては特定のジャンルやテーマに特化している場合もあれば、読者層や提供される機能が異なる場合もあります。利用規約や著作権の扱い、作品の露出度、コミュニティの活動性などを比較検討し、自分の作品に最適なプラットフォームを選びましょう。

出版社の企画に応募する

もう一つの公開方法として、出版社が主催する新人賞や公募企画への応募があります。これらは競争が激しいものの、受賞や採用されれば出版社から正式に出版されるチャンスがあります。応募に際しては、募集要項をよく読み、応募締切や提出形式を守ることが重要です。

電子書籍で自費出版する

自分の作品を自由に形にしたい場合、電子書籍での自費出版が選択肢となります。電子出版なら、紙の本に比べて低コストで出版が可能で、Amazon Kindleや楽天Koboなどのプラットフォームを通じて幅広い読者にアプローチできます。自費出版はプロモーションや販売の全てを自分で行う必要がありますが、その分、売り上げの大部分を収益として得ることができます。

オリジナル小説を世に出す方法は多岐にわたります。自分の作品に合った公開方法を選び、読者に作品を届けましょう。公開の過程で得られる経験は、作家としての大きな財産となるでしょう。

小説を宣伝し、読者さんを獲得しよう

小説の公開後、最も重要なのは作品を宣伝し、読者を獲得することです。読者がいなければ、たとえ素晴らしい作品でもその価値は十分に認識されません。以下の戦略を用いて、あなたの小説に注目を集め、ファンを増やしましょう。

ソーシャルメディアを活用する

Facebook、Twitter、Instagramなどのソーシャルメディアは、作品を宣伝し、読者と直接コミュニケーションを取るための強力なツールです。定期的に投稿を行い、作品の舞台裏や創作のインスピレーション、新しい章のティーザーなどを共有することで、読者の興味を引きつけましょう。また、ハッシュタグを使って関連するトピックやイベントに参加することで、より多くの潜在的な読者にアプローチできます。

読者レビューを促す

読者によるレビューや口コミは、新しい読者を引き寄せる信頼できる方法です。公開した小説のページやソーシャルメディアで、読者にレビューの投稿をお願いしましょう。良いレビューは他の読者が作品を手に取るきっかけとなります。また、批判的なフィードバックも、作品を改善するための貴重な情報源となりえます。

ブログやウェブサイトを活用する

自身のブログやウェブサイトを持つことは、作品と自分自身のブランドを築くのに役立ちます。創作過程、キャラクター紹介、背景ストーリーなど、読者が興味を持ちそうなコンテンツを定期的に公開して、訪問者を引き付けましょう。また、他のブログやウェブサイトでのゲスト投稿も、新しい読者層にリーチする良い機会です。

オンラインイベントやコンテストに参加する

オンラインで開催されるイベントやライティングコンテストに参加することで、作品の露出を増やし、同じ興味を持つコミュニティー内で名前を知られるようになります。これらの活動は、作品を宣伝し、新しい読者やフォロワーを獲得する絶好の機会です。

作品を宣伝し、読者を獲得するためには時間と努力が必要ですが、一人でも多くの読者にあなたの小説を楽しんでもらうためには欠かせないプロセスです。様々な方法を試し、あなたの作品に最も効果的な宣伝方法を見つけましょう。

まとめ

レビューやフィードバックを作品に活かすには

作品が公開された後に得られるレビューやフィードバックは、次の作品をより良くするための貴重な資源です。ポジティブなコメントはもちろん、批判的な意見も、作品を改善し成長する機会と捉えましょう。

重要なのは、フィードバックを冷静に分析し、自分の作品にどのように適用できるかを考えることです。また、読者との対話を通じて得られる視点は、新たな創作のインスピレーションとなることもあります。

創作活動を続けるモチベーション

創作活動を続けるためには、自分自身にとっての創作の意義を見つけることが重要です。創作は自己表現の手段であり、自分だけの物語を世界に発信する喜びを感じることができます。目標を設定すること、例えば次の小説の公開、短編集の完成など、具体的な目標を持つこともモチベーションを保つのに役立ちます。また、創作仲間との交流や、読者からの応援も大きな励みになります。

継続的な学びと成長

作家として継続的に成長するためには、常に学び続ける姿勢が必要です。新しい文学理論を学んだり、異なるジャンルの小説を読んだりすることで、視野を広げ、技術を向上させることができます。

あるいは、ライティングワークショップやセミナーなどに参加することで、新たな知識を得ると同時に、同じ目標を持つ仲間と出会うこともできるでしょう。

自分自身の創作スタイルを確立しつつも、新しい技術やアイデアに開かれた心を持つことが、作家として長く活動する秘訣です。

オリジナル小説の創作は、挑戦と発見に満ちた長い長い旅のようなものです。レビューやフィードバックを活かし、創作活動への情熱を維持しながら、継続的に学び成長していくことが、作家の成長には欠かせない要素だと考えます。

この記事をがんばって書いた人
はつね

小説を書いていたら大学を留年しました。
社会人になった今も毎日執筆を続けています。普段は「どうすれば勤務時間中に小説執筆ができるだろう?」と考えながらWebマーケターやっています。ごめん弊社。

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